目次
多様な人材と複数現場を抱える中で生じていた組織運営の課題
サービス業(従業員数200名程度)のお客様より、組織運営に関するご相談をいただきました。
複数の現場を運営し、多様な働き方・バックグラウンドを持つ従業員が活躍している企業である一方、現場ごとの判断や運用に委ねられる場面も多く、組織としての統一感と現場ごとの柔軟性の両立が課題となっていました。
当初のご相談内容は単なる「就業規則の見直し」でしたが、ヒアリングを進める中で、制度の見直しだけでは解決できない組織課題が見えてきました。
本質的な課題は「制度」ではなく、運用と納得感にあった

当初は「就業規則の見直し」が主な相談内容でしたが、ヒアリングや従業員サーベイを通じて、課題が見えてきました。
従業員サーベイや現場ヒアリングを通じて明らかになったのは、制度そのものよりも、
・現場ごとの運用や判断基準のばらつき
・役割や責任に対する評価への納得感
・管理職・リーダー層の負担感
・他現場の状況が見えにくいことによる温度差
といった、“制度と現場運用のズレ”でした。
特にリーダー層では、「責任や裁量は増えているが、判断基準が個人に委ねられすぎていて正解が分からない」という声もあり、制度整備だけでなく、現場での理解形成や対話の必要性が高い状態でした。
社労士と連携し、制度面と現場浸透を一体で支援

今回の支援では、社労士と連携しながら現状の可視化から制度の見直しまでを一貫して進め、制度設計と組織運営の両面からアプローチを行いました。
社労士が法令面・制度面の整備を担当し、私は主に、現状把握のための従業員サーベイや現場ヒアリング、ワークショップ設計・ファシリテーション、管理職向け研修、制度浸透に向けた対話支援を担当しました。
まず、従業員サーベイを通じて組織状態を可視化し、制度理解や現場運用に関する課題を整理しました。
その後、現場間での対話の場を設計し、「どのような場面で判断に迷うのか」「現場ごとにどのような認識差があるのか」を共有することで、組織内の相互理解を深めていきました。
また、就業規則や労務管理に関する研修では、単なる知識提供ではなく、実際のケースをもとに現場で判断できる力を養う内容としました。
制度について“教える”だけではなく、 「なぜこのルールが必要なのか」を現場視点で理解できるよう対話型で進めたことも特徴です。
その上で、社労士との連携を通して従業員の声を反映しながら就業規則の見直しを行い、実態に合った制度へと整備しました。
現場理解と当事者意識の向上につながった成果

サーベイの結果からは、もともとモチベーションの高い組織であることが確認できました。一方で、「判断に迷いやすい」「現場ごとに不公平感がある」といった声も見られていました。
支援後は、「判断基準への理解が深まった」「管理職が自信を持って対応できるようになった」「他現場への理解が進み、一体感が生まれた」「就業規則を“押し付けられるもの”ではなく、自分たちの運営ルールとして捉えられるようになった」といった変化が見られました。
また、従業員を巻き込みながら制度設計を進めたことで、制度への納得感だけでなく、組織改善への当事者意識も高まっていきました。
制度を「作る」だけでなく、「現場で機能する状態」をつくる
今回の支援で重視したことは、「制度を整備すること」そのものではなく、 “現場で実際に運用される状態づくり”でした。
そのために、
・サーベイによる現状把握
・ワークショップによる対話
・研修による理解促進
・制度見直し
・現場への浸透支援
を切り分けず、一体的に進めました。
また、制度を一方的に設計するのではなく、現場の声を丁寧に拾いながら合意形成を進めたことで、組織全体で課題を共有し、協力しながら改善していく風土づくりにもつながりました。

制度面の整備だけではなく、「現場で運用できる状態まで支援してほしい」 というご相談にも対応しています。
「制度はあるが現場でうまく運用できていない」
「管理職ごとの判断にばらつきがある」
「制度変更に対する現場の納得感を高めたい」
そのような課題がある場合は、状況整理の段階からご相談いただけます。
社労士等の専門家とも連携しながら、制度面と現場運営の両面から支援も可能ですので、こちらからお気軽にご相談ください。