夏の繁忙期を終え、下半期のスタートとなる9月。採用市場では中途採用の動きが活発化し、特に若手社員の転職が増える傾向にあります。企業にとっては「せっかく採用した人材が定着せずに離職してしまう」リスクが高まる時期とも言えるでしょう。
近年の若手社員の離職理由として多いのは、
・将来のキャリアの見通しが立たない
・自分の成長実感が得られない
・職場での対話不足により不安を解消できない
といった“キャリア形成に関する不安”です。給与や待遇の差以上に、「自分はこの会社でどう成長していけるのか」という問いに答えられるかどうかが、定着の分かれ道になっています。
ここで効果的なのが、「キャリア対話」です。キャリア対話とは、上司や経営者が一方的に評価や指示を伝えるのではなく、社員の将来像や強み・不安を傾聴し、共にキャリアを描いていく対話のこと。

例えば、
- 「この1年で挑戦したいことは何か?」
- 「今の仕事で得られている成長実感はどんなことか?」
- 「将来のキャリアに不安があるとすればどんな点か?」
といった問いを通じて、社員の思いを引き出すことが重要です。経営者・管理職がこのような対話を意識的に取り入れることで、社員は「この会社は自分の未来を一緒に考えてくれる」と感じ、結果的に離職防止やエンゲージメント向上につながります。

秋は転職市場が動き出す時期であるからこそ、今このタイミングでキャリア対話を取り入れることが、経営において大きな差を生む可能性があるかもしれません。
橋本経営事務所では、今後も経営に役立つナレッジを発信し、地域企業の持続的な成長をサポートしてまいります。経営について幅広くお悩みに対応することが可能です。
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